TOEICを初めて受けるという学習者さんから
このような質問を受けることがよくあります。
確かに、TOEIC対策本は数え切れないほどたくさんあるので、どれを買うべきか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、TOEIC初心者の方が効率的に学習を進めていくために、まず初めに必ず買うべき本は何かをお伝えします。
TOEIC初心者が買うべき本とは
TOEICをこれから初めて受ける方や、前回受験したのが1年以上前という方が、 まず初めに買うべき本は、ズバリ!公式問題集です。
公式問題集(正式名称:公式TOEIC® Listening & Reading 問題集)とは、 本番のテスト制作機関であるETSが作っている模試を収録した問題集です。
現在、公式問題集はVol.8(2021年10月発売)まで販売されています。
これから購入するという方には、最新のTOEICの傾向を最も反映している、
公式TOEIC® L&R 問題集8がおすすめ!
公式問題集の構成
- サンプル問題
サンプル問題を使って各パートの問題形式を説明
- 練習テスト(200問×2回)
模試2回分(計400問)を収録
- 解答用紙(2枚)
本番のテストと同じ形式のマークシート
- 解答・解説(別冊)
正答の理由や訳、誤答に関する解説や語句の意味を確認可能
- CDトラック一覧表
CD2枚+特典音声
※ Vol.3以降はaudiobook.jpで音声のダウンロードが可能
なぜ公式問題集?
TOEICを初めて受けるという方が、学習を始める前にまずやるべきことは今の英語力を知ることです。
なぜなら、TOEICには英検のような級がないからです。
受験者の英語力は級ではなく、10~990点までのスコアで評価されます。
つまり、英検5級の初心者から1級の上級者まで、レベルの異なる全ての人が同じテストを受けるということ。
そのため、問題によって受験者のレベルをふるい分けられるよう、1つのテストに難易度の異なる問題が混在しています。 なかには初心者にとっては難しく900点以上取れる実力がなければ解けないような問題もあるわけです。
これだけ聞くと、「TOEICって、やっぱり難しいんだ」と思うかもしれません。
いいえ!
そんなことはないので安心してください!
本番で解けない問題は解かなければいいだけ!
必要なのは、解ける問題を見極める力。
全ての問題に果敢に挑むよりも、その時の実力で解ける問題を見極めて、できるだけ多くの問題を解いた方がハイスコアを狙えるのがTOEICです。
今の英語力で出来るベストスコアを獲得するためには、問題を取捨選択していくことも時には必要になってきます。
受験者の英語力によって必要な対策や本番での取り組み方が異なるので、実際に多くのTOEIC対策本が級の代わりに、目標スコアや所持スコア別にターゲットを絞って作成されています。
もし、あなたが英検5級合格を目指して勉強していたとしたら、1級受験者向けの対策本は買いませんよね?
明らかに実力に合わない難易度のもので学習をするのは、誰が考えても非効率的です。
人気だからという理由だけで、あなたの実力に合わない本を選んでしまえば、無駄な時間を過ごしてしまうことにもなりかねません。
他の対策本を買う前に、まずは公式問題集で模試を行い、今の英語力を知りましょう。
今の実力が分かれば、次に必要な教材も選びやすくなります。
本の活用法
公式問題集を買ったら、できるだけ本番に近い環境で模試を行いましょう。
本番に近づけてこそ、より正確なスコアを導きだすことができます。
そのために実践していただきたいことは以下のとおり。
- 受験環境
できるだけ静かな集中できる場所で実施する。 - 実施時間
2時間通しで実施する(リーディング45分&リスニング75分) - 準備するもの
・マークシート
・HBのえんぴつ(またはシャープペンシル)
・消しゴム
・時計(時間を測れるもの)
そこまでこだわらなくてもいいんじゃないの?と思うかもしれません。
ですが、こだわることが実はとっても重要なんです。
どういうことか、以下でその理由を説明していきますね。
1. 受験環境
どこの会場でも、音声はスピーカーから流れてくるものを聞き取ります。
普段イヤホンで聞くことに慣れている方だと、スピーカーからの音声は周りの音が気になり集中しづらく感じる方もいます。
実際に、受験会場では隣の席の人がページをめくる音などノイズも聞こえてきます。
本番の環境に慣れておくためにも、音声はスピーカーから流して実施しましょう。スピーカーでも音声が十分聞き取れる静かな環境を選んでくださいね。
2. 実施時間
TOEICは英語力とともに、集中力が問われるテストでもあります。
普段の生活で、2時間もぶっつづけで英語にふれることってないですよね?
慣れない英語を浴び続けながら、休憩なしで2時間集中力をキープしなければいけません。
これは想像以上にハードです。
途中休憩をはさんで模試を実施すると、集中力が回復して本番よりも高いスコアになる可能性があります。
さらに、本番で必要な集中力を鍛えるという貴重な機会を逃すことにもなってしまいます。
模試を実施する時には、必ず2時間通しで実施するようにしてください。
(絶対にへとへとになります。自分へのご褒美を用意しておいてあげましょう。)
3. 準備するもの
学習者さんに模試の実施をお願いすると、ルーズリーフに解答を記入したものを提出してくださる方がいます。
もちろん、ただの問題演習であればルーズリーフで十分です。
ですが、模試を実施する目的は、本番と同等の環境下での今の力を知ること。
選択肢を塗りつぶすのにかかる時間なども当然加味されなければいけません。
また、マークシートに慣れていないと、本番でずれてマークしてしまって大失敗!なんてことがよくあります。
英語力とは関係のないところでスコアを落としてしまうのは、もったいないですよね。
本番では、マークシート上での無駄のない目線や手の動かし方も重要です。
模試で練習していきましょう!
ちなみに、模試で使えるマークシートは下記の記事からダウンロードできます。
ぜひ印刷して活用してくださいね。
http://toeicampjp.com/2020/05/01/%e3%80%90%e7%84%a1%e6%96%99%e3%80%91toeic-l%ef%bc%86r%e7%94%a8%e3%81%ae%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%92%e3%83%80%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%89%ef%bc%81/
まとめ
教材を選ぶうえで、教材のクオリティー以上に大切なのが、あなたに合っているかものかどうか。
どんなに評判の良い本でも、あなたに合っていなければその価値は半減してしまいます。
自分に合った本を選べるように、公式問題集で本番に近い環境で模試を実施し、まずは自分の現在地を知るようにしましょう。